1年次生 防災ワークショップ

   11月11日(金)午後からの授業では、東北大学非常勤講師の齋藤幸男先生を招いて、防災ワークショップを行いました。

  齋藤先生は、東日本大震災当時、石巻西高校の教頭として、避難所運営のリーダーをされていました。

 本校でのワークショップは、昨年に続いて2回目となります。


はじめに、「けが人がいて、担架が無かったとき、みなさんはどうしますか」と問いかけ、男子チーム、女子チーム、教員チーム分かれて、毛布と2本の竹で即席の担架をつくりました。



最初は、作り方もわかりませんでしたが、ビデオで見本を見ながら3つの担架が完成し、実際に先生を乗せて、体育館を一周しました。



次に、貴重な震災当時の映像をとおして「経験豊富な人ほど想定外の事態のときに動けない」「高校生という立場や柔軟な発想が現場を良くすることがある」高校生が果たした役割がどれほど大きかったかということを教えていただきました。


齋藤先生から、避難所運営リーダーの服装について聞かれ、「動きやすいジャージ」「暖かい服」などの意見が出る中、「目立つ服装」と答えた生徒も居て、当時の服装を着用してもらいました。


リーダーは「目立つ服装」で人々の苦情を拾いやすくすることが大切だそうです。その後、各グループで模造紙に「避難所運営本部」の役割を書いていく作業を行いました。


生徒たちは「本部」を中心に、蜘蛛の巣状に広がるように必要な役割分担を書いていきました。



それを見た齋藤先生は「役場や学校の先生たちは、トーナメント表のような縦割りの役割分担を書く傾向がある。


平常時ではそれも効率が良いやり方だが、緊急時ではどうしても時間がかかってしまう。若い生徒は、柔軟な発想で広がるように役割分担が出来ていく」と、生徒の書いた図を褒めてくれました。


今回の活動を通して、自分の命を守る(自助)だけでなく、「周りの人のためにできることは何か(共助)」という視点で学ぶことができました。

 これをきっかけに、より一層防災への意識を強めていって欲しいと願います。


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